今回はクリスティアン氏が鳥羽で調査・撮影した作品も多数展示します。海の豊かさを測る物差しは様々ですが、多彩で量も豊富な(赤潮やアオコが大発生するようでは困りますが)プランクトンが、食物連鎖の巨大なピラミッドを底辺でどっしりと支え、豊かな鳥羽の海の生態系や海産物、魚食を維持してくれています。人間との関わりで言えば、植物プランクトンは光合成により、大量の二酸化炭素を分解して酸素を放出し、海底へ沈んだ死骸は、長い時間を経て石油や天然ガスへと姿を変えます。わたしたちの日常生活は基底的に、プランクトンの助けを受けているわけです。本展で海の神秘に満ち溢れた小さな生命の姿をご覧いただき、鳥羽の海に暮らす生物の多様性や進化、人と海とのつながり、海洋環境などに関心を持つきっかけになれば幸いです。
付属イベント①
「鳥羽の海とプランクトンについて学ぼう!」
2018年6月9日(土)10:00~16:00(要予約)
船で菅島に行き、プランクトンの観察をします。また博物館では展示の見学とプランクトンの工作を通じて、鳥羽の海で育まれる小さな生命について学びます。 定員:20名(小学3年生以上対象)
付属イベント②
「ミクロの世界をのぞいてみよう!」
2018年4月15日(日)・28日(日)・5月13日(日)
10:00~12:00、13:30~15:00(随時受付)
博物館近隣で採取した海水中のプランクトンを、顕微鏡などで観察します。
シビツキ
ツムギとテシロ
ホビツ
アバリツボとアバリ
昭和33年ごろの坂手漁港
網の修繕
ワークショップ
「海に優しい:石鹸ネット~漁網で作る手作り体験」
2018年4月1日(日)①10:00~ ②11:00~ ③13:00~ ④14:00~(各回先着10名)
昭和の時代には家の水道にぶら下がっていた石鹸の入ったネット。無駄なく最後まで石鹸を使い切ることができます。その石鹸ネットを漁網で作るワークショップです。リンダさんにかかると石鹸ネットもおしゃれなアイテム、所要時間は約30分、ぜひご参加ください。