鳥羽の海女小屋

特別展示室

2024.4.13 (土) ~ 6.25 (火)

鳥羽の海女小屋

 三重県鳥羽市は、全国で最も多く海女が活躍する地域です。

三重大学では、2018年度から「鳥羽市景観計画」の策定と並行し、「海女集落らしい景観とはどのようなものか?」を課題として、景観に関する調査を進めてきました。

対象とした集落は、特に海女が多く活躍する石鏡、国崎、相差、答志、和具、菅島、神島の7集落です。

調査では、3000棟を超える建築物の形態、形状に関する分析、建設時期の古い民家、海女小屋、社寺などの実測調査、公共施設やサイン等の分布や内容の確認などを実施してきました。

調査の結果は、令和3年に施行された「鳥羽市景観計画」にも反映され、7つの海女集落は鳥羽市にとって欠かせない景観として「重点候補地区」にも指定されています。

 

 この展覧会は、重要な景観資源として実測等の調査を行った約30棟の「海女小屋」について紹介するもので、着彩図面等を通して「海女小屋」の魅力を考えます。会期中には安藤邦廣氏(筑波大学名誉教授/里山建築研究所主宰)、小林良平氏(ユナワゴアーキ代表)の2つの講演会も企画しましたので、ふるってご見学、ご参加ください。

主催:大井隆弘(三重大学)・浅野聡(國學院大學)+三重大学大学院工学研究科大井研究室(鈴木航太・奥村玲那・大北拓真)

 

■附属イベント

海女小屋とは、どのような性格を持つ建物なのでしょうか。2つの講演会を通して、その位置づけや見方を考えます。

ぜひご参加ください。