特別展示室
2019.4.12(金)~ 6.25(火)
4月にリニューアルオープンした東京都立第五福竜丸展示館より、第五福竜丸を紹介した展示パネル、当時使われていたガイガーカウンターや死の灰をお借りし展示します。また当館が所蔵する元乗組員大石又七氏が制作した第五福竜丸の模型や海図も合わせて紹介します。
【ビキニ事件・第五福竜丸のひばく】
第五福竜丸は1954年3月1日、アメリカがマーシャル諸島ビキニ環礁でおこなった水爆実験に遭遇、放射性降下物「死の灰」をあびて被ばくしました。乗組員23人は急性放射線障害で入院、第五福竜丸のマグロは放射能に汚染されていたため廃棄されましたが、南の海から戻るたくさんの漁船からも汚染マグロがみつかり大騒ぎとなりました。アメリカはこのとき6回の水爆実験をおこないましたが、5月半ばからは全国各地に放射能で汚染された雨がふり実験中止、原水爆反対の声がひろがりました。被ばくから半年後には、無線長の久保山愛吉さんが40歳で亡くなりました。