特別展示室
2022.9.3 (土) ~ 11.27 (日)
*2023年1月9日まで延期します。
昭和40年代、三重の漁村に足しげく通い詰めた一人のアマチュア写真家がいました。彼は、愛用のカメラにこだわりのモノクロフィルムを装填し、仕事終わりに津の白塚や松阪の猟師町、鳥羽・志摩へと車を走らせました。
”「あんた、また来たんか?」と言いながら、お葬式も飯食うてるとこも撮らせてくれた"
撮り溜めた膨大なフィルムは、しかし定年後は、自宅にしまい込んだままに・・・。去年、何十年かぶりにフィルムを取り出してデータ化をしてみました。するとそれが研究者たちの目に触れて、ちょっと驚かれることに。いまはない漁民たちの仕事ぶりや、使われなくなった漁具、失われた浜の風景を生き生きと写し取った、貴重な資料の発見となりました。
今回の写真展には、鼻谷幸太郎が、資料として鳥羽市立海の博物館と三重大学伊勢志摩サテライト海女センターに提供した1221点の中から90点を選びました。3つのテーマに会期を分けて公開します。
第一期:9月3日(土)~9月29日(木) 浜しごと
第二期:10月1日(土)~10月30日(日) 浜の子ども
第三期:11月1日(火)~11月27日(日) 浜寸景
■特別協力 三重大学伊勢志摩サテライト海女研究センター
鼻谷幸太郎