特別展示室

企画展『大漁旗~漁村のにぎわいと海民の絆』

特別展示室

2022.4.23 (土) ~ 7.10 (日)

企画展『大漁旗~漁村のにぎわいと海民の絆』

大漁旗は、豊漁を得たことを帰港の際に示したり、正月などめでたい時季に海上安全や豊漁を願うため船に掲げられます。その起源は明確ではありませんが、少なくとも捕鯨では江戸時代に、得漁の印として旗を立てていたようです。

 現在では、単に船を豪華に彩るための飾りのような印象を持たれがちですが、本来は陸で待つ家族や仲間に大漁や無事をはやく知らせたいという漁民の想い、一年を安全に、おおいにお金も稼げるようにという願い、船の新造時などに親しい相手、大事な相手へ贈って新たな門出を祝う心が詰まった、人と人との絆を強固にする大事なものです。

 本展は大漁旗の製造方法や歴史、様々な役割を紹介しつつ、荒波に挑む漁師の勇壮な姿や、海を超えてつながれてきた海民の絆、また生地やデザインを利用した、新たな大漁旗の利用方法、可能性についても知っていただく機会として企画いたしました。

展示構成

1.大漁旗ができるまで

大漁旗の歴史や製造方法、、図柄の特徴などについて、製造道具類や動画、絵図などで解説します。

 ■画像 波切港 四双張網漁船の大漁旗(昭和37年度)

1.大漁旗ができるまで

2.大漁旗に込めた想い

大漁旗を使う祭礼の道具や、海民の交流を示す大漁旗、東日本大震災からの復興を願って贈られた旗などから、大漁旗に込められた人々の願いを感じていただけます。

 ■画像 大漁旗の製造風景 (尾鷲市:万助屋の故・山本昇吾氏)

2.大漁旗に込めた想い

3.大漁旗でばえって、バズる

大漁旗の生地またはデザインを利用した雑貨、誕生祝として贈られた大漁旗などから、大漁旗文化の新たな展開を紹介します。

 ■画像  (一財)フライキプロジェクトから、震災復興を願いラグビーチームに贈られた旗

3.大漁旗でばえって、バズる