夏季企画展『漁とくらしの道具〜動かすチカラはどう変わった』


【会 期】2015年6月13日(土)〜2015年9月6日(日)
【場 所】海の博物館 特別展示室    

   

 漁師さんたちの仕事や、わたしたちが普段の生活で行う作業は、ガスや石油、電気などをエネルギーとした機械が、代わりに自動でやってくれるようになりました。そのため、短い時間で安全に効率よく作業できるようになりましたが、少し見方を変えれば、多量の燃料が産業や生活に欠かせなくなり、またむかしながらのすごい技術も徐々に忘れられているということが言えます。多量のエネルギー消費は、皆さんもご存知の通り温室効果ガスを排出するなど、便利な生活と引き換えに海、自然へ大きな負担をかけています。
 この展示では、漁具や生活、調理の道具のいまとむかしを比べて見ることができます。道具が何を動力にしているか、動かすチカラはどのように変わったか?…年配の方には懐かしい、子どもにはナニコレ?という品もたくさんありますので、是非家族でもご覧いただき、むかしといまとこれからの漁業・生活について学び、考えてみましょう


カツオ一本釣り漁師のむこうに自動釣り機
@カツオ一本釣り漁師のむこうに自動釣り機
@日本人が好きなアレを釣る機械
@日本人が好きなアレを釣る機械
 

@漁具を動かすチカラ

船を動かすチカラは帆や櫓(ろ)、櫂(かい)からガソリン・軽油などを使うエンジンに、大きな網などを引き上げるチカラは人力やロクロからウインチへと変わっています。また漁師の技術を再現して自動で魚を釣る機械も登場しています。

【展示資料とチカラ】<一部>
・「釣り漁」 明治期一本釣り再現模型(人力)
       →自動カツオ釣り機(電気)

・「集魚灯」 かがり火(薪)
      →カーバイトランプ(ガス)→電灯(電気)
・「船を動かす」櫓・櫂(人力)
        →エンジン(軽油・ガソリン)

   
懐かしの曲がよみがえる蓄音機 
 A懐かしの曲がよみがえる蓄音機
旧国鉄の券売機 入場料10円
A旧国鉄の券売機 入場料10円

A生活用具

 蓄音機で楽しんでいた音楽はiPodやスマートフォンで聴き、団扇でなんとか凌いでいた夏の暑さは、エアコンを使って温度を一定に保つことができます。冬の洗濯物で凍えなくてもよくなったのには、時代が変わったなあと感じたことでしょう。

【展示資料とチカラ】<一部>
・「洗う」 洗濯板(人力)
      →全自動洗濯機(電気)

・「計算」 そろばん(人力)
      →機械式計算機(人力・歯車)
      →電卓・レジスター(電気)

・「暖をとる」 火鉢(炭)・櫓こたつ(炭)
     →石油ストーブ(灯油)→エアコン(電気)

   
むかしの冷蔵庫は何で冷やす? 
 Bむかしの冷蔵庫は何で冷やす?
船に据え付けられた釜場

B船に据え付けられた釜場

B調理器具
 
 毎日食事のたびごとに薪や炭に火を起こしていたものが、コンロや電子レンジなど指先一つでいつでも食材を温められるようになりました。ただしこのジャンルでは、むかしながらの道具の方がおいしくできるということで、釜やすり鉢などを使う飲食店や一般の方も多いのではないでしょうか。


【展示資料とチカラ】<一部>
・「炊く・煮る」火床(薪)・七輪(炭)
        →コンロ(ガス)・IH調理器(電気)

・「すりつぶす」 石つち(人力)
     →すり鉢・石臼(人力)→ミキサー(電気)

・「冷やす」 むかしの冷蔵庫(氷)
       →いまの冷蔵庫(電気)

   
   



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