国指定重要有形民俗文化財25周年記念特別展
「漁師さんは手づくり名人」

漁師さんは手づくり名人

昭和60年(1985年)4月19日、海の博物館が昭和44年から収集・保存してきた三重県沿岸漁村の漁撈用具のうち、6879の資料が「伊勢湾・志摩半島・熊野灘の漁撈用具」として、国の重要有形民俗文化財に指定されました。    

文化財指定25周年にあたる今春、収蔵庫に保管されている「伊勢湾・志摩半島・熊野灘沿岸の漁撈用具」の中から、手作りの漁撈用具や年代記名のある道具などを選んで「漁師さんは手づくり名人」という特別展を開催することにしました。

文化財となった漁撈用具は、指定から100年程昔の明治16年(1883)、三重県が東京上野で開かれた「第一回水産博覧会」に出品した「三重県水産図解」と「三重県水産図説」に描かれている漁撈用具に類似するもので、鉄や木、天然繊維などを材料に漁師さんをはじめ、鍛冶屋さんなどの職人の手作りのものに限られています。              

会場に展示した江戸や明治時代の記名がある用具、マグロやボラをとるワラや麻糸などで作った網、カツオやイカを釣る木や角などを削った擬餌針、貝や海藻をとる木と鉄などを組み合わせた道具などは、幸いにも海の博物館に保存することができ、重要有形文化財となった6879点の一部です。                                    

     第一回水産博覧会のポスター イオガタ ガンゼキ 疑似餌    

明治16年開催
「第一回水産博覧会」のポスター

イオガタ、ガンゼキ
アオリイカやコウイカを釣る疑似餌
大漁記録の板

大 漁 記 録 の 板
昭和8年のマグロ漁の大漁を記録した板

ドンザ シビツキ
ドンザ
女性の防寒具 13種類の刺し目模様がある

シビツキ
「安政四年」の墨書のあるマグロ用離頭銛


国指定・重要有形民俗文化財 
「伊勢湾・志摩半島・熊野灘の漁撈用具」 分類一覧

・海女(あま)道具
・貝採具(かいさいぐ)
・藻採具(もさいぐ)
・ナマコ、ウニ、魚漁具
・マグロ、サメ突具(つきぐ)
・捕鯨用具(ほげいようぐ)
・刺網(さしあみ)
・曳網(ひきあみ)
・地曳網(じびきあみ)
・すくい網
・桁網(けたあみ)
・投網(とあみ)
・その他の網漁具
・カツオ、マグロ釣具
・タコ釣具
・イカ釣具
・一本釣具
・曳釣具(ひきつりぐ)
・延縄(はえなわ)
・釣道具箱等
・釣餌採具(つりえささいぐ)
・タコツボ
・ノリ養殖加工用具(のりようしょくかこうようぐ)
・製塩用具(せいえんようぐ)
・カツオ節加工用具
・イワシ他加工用具
・水揚販売用具(みずあげはんばいようぐ)
・船体
・船付属具
・船上生活具
・船大工道具
・釣糸、網製作用具
・釣針、オモリ製作用具
・銛製作用具
・その他の道具製作用具
・漁業鑑札等
・信仰儀礼用具



  合   計
233点
2点
96点
111点
59点
18点
500点
119点
60点
37点
36点
13点
64点
610点
105点
238点
575点
148点
586点
64点
38点
51点
851点
15点
218点
147点
179点
13点
296点
79点
251点
573点
85点
79点
55点
19点
186点



6,879点
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